自分が求める木製インテリアを選ぶコツは、形や色合いだけでなく、使用されている木材にも注目することが重要です。木材にはいろいろな種類があり、耐久性や耐水性、調湿性などがそれぞれ違います。ではインテリアに利用されている木材にはどのようなものがあり、私達はその中からどのような特性に注目しながら木製インテリアを選べばよいのでしょうか？

 

今回はインテリアに使用されている木材の種類や特徴を説明しつつ、選び方について具体的にお話していきます。ご興味のある方は、ぜひ最後までお付き合いください。

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木材に合わせたインテリアの選び方とは？

木材に合わせたインテリアの選び方とは、木材それぞれが持つ材質や特徴を理解したうえで選ぶことです。例えば台所に置く食器棚を選ぶ場合は耐水性が高い木材を利用したものを、持ち運ぶのに軽いほうが便利な折り畳みテーブルには軽い木材を利用したものを選ぶことにより、それぞれの利便性は高まり、長持ちします。

 

木材の性質を考慮しつつ、用途に合わせてインテリアを選ぶことで、満足度が高いものに巡り合う可能性が高まります。

木の種類は大きく分けて2つ！

木の種類を順序だてて理解するためには、針葉樹と広葉樹について理解しておかなければなりません。針葉樹は上に向かって真っすぐ生育し、材質が軽くて柔らかいのに対し、広葉樹は地にどっしりと根を張って育ち、材質が重くて固いのが特徴です。

 

形が真っすぐしていて軽く、加工がしやすい針葉樹は住宅の柱や床、壁などの建材や軽めのインテリアなどに、重くて硬く、耐久性に優れた広葉樹は食器棚やタンス、本棚などの大型インテリアなどに用いられることが多いです。

インテリアに用いられる木材：針葉樹

インテリアに使用される針葉樹にはヒノキや杉、松（パイン材）などがあります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

ヒノキ

ヒノキは切り出した後も200年間強度が増し続けるといわれている、日本古来のインテリア素材です。強度に加えて香りの良さや耐久性の高さ、調湿性の高さなどが特徴として挙げられます。お風呂の材料として人気があるのは有名ですが、殺菌成分があることから、まな板やキッチン用品の材料としても重宝されています。

スギ

スギは建築材料として日本人との付き合いが長い、真っすぐとした形と木目が特徴の木材です。軽量で柔らかく、建材としてだけでなく、折り畳み式のテーブルや椅子などの材料としても用いられています。また、耐水性の良さ、香りの良さから最近ではランチョンボードの材料としても人気が高いです。

松（パイン材）

パイン材はナチュラルな色合いで自然の温かみを感じさせる、肌触りの良い木材です。その肌触りの良さからキッズ家具としての需要が高く、子供部屋をオシャレな部屋にしたい方にはおすすめの木材です。

インテリアに用いられる木材：広葉樹

広葉樹に分類され、インテリアに多く用いられている木材にはオークやケヤキ、ウォールナットなどがあります。これらの性質や特徴、利用の仕方について詳しく解説していきます。

オーク

耐久性や気密性が高いオークは水にも強く、台所周りに設置される食器棚やダイニングテーブルに使用されることが一般的です。また、トラの毛並みに似た「とらふ」という独特の模様があり、この模様を気に入って愛用する人もいるそうです。

ケヤキ

「けやしき」という、美しい・際立つなどの意味を持つ言葉が語源とされるケヤキ。とにかく硬く、重いことから、大黒柱や梁などの建築材料によく用いられています。くっきりとした独特の美しい木目をもつことから、日本の伝統家具や漆塗り食器、和太鼓などの材料として使われることも多いです。

ウォールナット

独特の紫褐色が美しいウォールナットは、ヴィンテージ調インテリアの材料としても有名です。特に高級感を伴うヴィンテージスタイルを演出する時にはよく用いられます。また、反りや狂いが少ないことから、ギターやピアノなど、楽器の材料としても利用されています。

併せて知っておきたい！無垢材と集成材との違い

木材に対する知識をより一層深めたいのであれば、無垢材と集成材の違いも理解しておきましょう。無垢材は丸太から直接切り出した木材であり、美しい木目や経年変化による深い味わいが楽しめる一方、反りや変形が生じるといったデメリットもあります。

 

これに対し集成材はいくつかの木材を貼り合わせてできた木材であり、見た目こそ無垢材に劣ることが多いものの、反りや変形が少ないといったメリットもあります。

木材の性質や特徴をきちんと理解しておこう

木材は針葉樹と広葉樹の二つに分類され、それぞれ材質や特徴が違います。また、同じ木材でも一枚板の無垢材といくつかの木材を貼り合わせて作られた集成材では性質が異なり、じつにさまざまです。

 

それぞれの特徴に合わせて木材が使われていることが理想であり、適切なものを選べるように購入者は木材に対する知識を予め得ておくことが大切です。