土もインテリアの重要な素材であり、中でも珪藻土は吸水性に優れたインテリア要素として注目されています。この珪藻土には吸水性以外にも優れた性能があることをご存知ですか？さまざまな性質を兼ね備えた珪藻土は壁材だけでなく、湿気の多い台所やお風呂におく高性能グッズとして現代では重宝されています。では、優れた性能には、吸水性以外にどのようなものがあるのでしょうか？

 

今回は珪藻土の性質やお家のインテリアに上手く取り入れる方法について、お話していきます。珪藻土をまだ使ったことがないという方は、この記事を参考にしてぜひ活用してみてください！

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珪藻土とは

珪藻土とはその昔、海や湖沼などの底に生えていた藻類の一種である珪藻の殻が化石となり、堆積したものです。珪藻土の特徴といえば何といってもその除湿機能や保湿機能の高さでしょう。多孔質構造である珪藻土は無数の小孔に大量の水分を溜め込むことが可能であり、表面についた水分を瞬時に吸収することができます。

 

その吸水性、速乾性の高さから乾燥土壌を改良する土壌改良剤や、壁土として利用されるほか、七輪の原料として現在も利用されています。

珪藻土にはどのような特徴がある？

珪藻土の特徴として、次の3つが挙げられます。

 

・吸水性
・消臭効果
・調湿機能

 

これらの特徴がどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

吸水性

珪藻土最大の特徴は、その吸水性の高さです。無数の孔が開いている珪藻土は大量の水分や油分を吸収することが可能です。この特徴を生かし、珪藻土を原料としたバスマットやキッチントレーなどの家庭用グッズが開発され、吸水性、速乾性の高さから今では多くの家庭でこれらの商品が重宝されています。また、流出した油の捕集作業でも、珪藻土は活躍しています。

消臭効果

珪藻土の特徴として消臭効果の高さも挙げられます。お風呂場やトイレ、キッチンなどの悪臭は水分と一緒になって拡散されています。吸水性が高い珪藻土は水分と一緒になった臭いも同時に吸収するため、消臭効果が生まれる、というわけです。この特性を生かし、珪藻土を原料にした置き型の消臭剤も販売されています。

調湿機能

珪藻土は水分や湿気を吸収するだけでなく、乾燥した場所では排湿するといった調湿機能も兼ね備えています。お部屋に珪藻土グッズがあれば多湿や乾燥に悩まされることなく、快適に過ごすことができます。

珪藻土はお家のどこに用いればよい？

お家の中で珪藻土が大活躍する場所といえば、やはりキッチンや洗面所、トイレ、お風呂場などの水回りでしょう。湿気が溜まりやすい場所はカビなどが発生する可能性も高く、一度発生すると、掃除や除菌にかなりの時間や労力がかかります。珪藻土を原料としたマットを敷いておくだけで水回りの水分や湿気が吸収され、防臭、防カビ効果も期待できます。

こんなところにも利用されていた？万能素材、珪藻土

珪藻土といえばバスマットや乾燥剤、壁土などに利用されているのが有名ですが、実はあまり知られていない、いろいろな使われ方があるのをご存知ですか？例えば輪島の名産品、輪島塗には漆を木地にしっかり吸着させるため、珪藻土を焼いたものが使われています。また、電気を通さない性質を活かし、珪藻土は絶縁体の原料として現在も使われています。

 

地方によっては珪藻土を「食べる土」といって、食用にしていたところもあり、私達が普段除湿、速乾目的で使用している珪藻土には実はいろいろな顔があったようです。

珪藻土をお家のインテリアにうまく取り入れよう

珪藻土は吸水性が高いのはもちろんのこと、消臭効果や調湿効果も期待できる万能素材です。太平洋戦争中の食糧難であった時代にビスケットや乾パン、キャラメルなどの増量剤として人々を救ってくれた歴史もある珪藻土は、今も水回りの衛生管理を担ってくれる大切な素材として私達に貢献してくれています。

 

珪藻土を使ったバスマットやキッチントレー、置き型除湿剤などはどれも白をベースにしたシンプルなデザインの物が多く、ナチュラル系のインテリアと合わせても違和感がありません。珪藻土をうまくインテリアに取り入れて、健康的な毎日を過ごしましょう！