水や湿気に弱い木材だからこそ、防水対策はしっかり行いたいところです。とはいえ、どうすれば木材の防水性を高められるのか分からず、悩んでいる方も多いでしょう。この記事では木材に適した防水方法と、防水していなかった場合の危険性について解説します。

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木材の防水はなぜ必要か

前提として、木材を大切に長く使うためには防水対策は必須です。なぜなら木材は天然資源であり、性質として湿度や水濡れに弱く、濡れた場合や梅雨などの湿度が高い時期に変形や変色を起こす可能性があるため、より長くきれいに木材と生活していく上で対策を取ることが非常に重要です。

木材が濡れると起こる被害

ここでは、木材が濡れた時に起こる被害について詳しく解説します。

変色する

木材が濡れると変色することがあります。皆さんも図工やDIYのときに水をこぼしてしまい、「濡れたところの色がなんだか変だなあ」と思った経験があるかもしれません。木材は性質上、水分を蓄えます。そのため、過剰に水分が染み込んでしまうと調節できなくなり、色が変わってしまうのです。

剥がれる

湿気の多い梅雨時期に見られるのが、木材の剝がれです。少しふやけて、ベロンと剥がれた木材を目にした事がある方は多いでしょう。これも、蓄えられる水分量を超えたときに起こる現象です。

腐敗する

集中的に湿度が高い状況になると、木が腐ることがあり、ここまでくると末期症状とも言えます。木材をダメにするのもそうですが、腐ったものの近くで生活するのは健康面や精神衛生上良くありません。使用場所や環境によっては水害を防ぐことは難しいかもしれないですが、腐ってしまう前に手を打っておきましょう。

カビが生える

上記の腐敗するにも通じますが、木材にカビが生えることもあります。カビは繁殖するので放置すると部屋中のものがカビだらけになってしまうような場合もあり、カビ胞子は空気中にばらまかれるので、重大な健康被害が発生する可能性も否定できません。一度発生すると完全に取り除くのが難しいので、予めカビが生えないようにしっかりと対策を取りましょう。

木材の防水方法3選

それでは、上記に挙げた被害に遭わないための方法を3つ紹介していきます。

防水性の高い塗装を塗る

木材が水に弱いのは性質上仕方ないので、事前に濡れても大丈夫な状態にしておくことが大切です。そこでオススメなのが、防水性の高い塗料を塗ることです。防水に適した塗料は、木材本来の風合いは薄れてしまいますが、長持ちさせるためには必須と言えるでしょう。また、ニスやワックスといった軽めのものでも防水性はあるので、頻繁に濡れる心配がない棚や椅子などはこれらを使うのも手です。

水に濡れないように気をつける

やはり「濡らさないこと」が1番の方法になります。とはいえ、ダイニングテーブルや屋外に置くものであれば避けることは難しいでしょう。そういった場合は、上記に挙げた塗料を塗るほか、こまめに乾拭きをする、濡れるものを直に置かないなどに気を配りましょう。万が一濡れてしまった場合は、すぐに拭き取って木材へのダメージを減らすことが大切です。

室内の換気をこまめに行う

日本は湿気の多い国なのでどうしても湿気から逃れられません。そのため、室内に木材を使った家具やフローリングを使用している場合はこまめな換気が重要です。換気をするのが難しい場合は、エアコンのドライを活用したり、除湿器を使ったりするのも良いでしょう。とにかく湿度が高い状態は避けることがポイントです。

フローリングの場合は業者に頼むのもオススメ

大型家具やフローリングなど面積の広い木材は、業者にコーティングを依頼するのもオススメです。自分で塗料を塗ったり手入れをすることも出来ますが、手間がかかり面倒なのでプロに任せるのが安心でしょう。料金は高くなりますが、仕上がりや木材の状態維持を考えても、ムダにならないと言えます。

木材が痛む前に防水対策をしておこう

木の魅力はなんといっても自然由来の風合いです。そのため素材を活かせるように防水対策をしないこともあるかと思いますが、傷んだりカビが生えてしまったりしては元も子もありません。お気に入りの家具やインテリアを長く使うためにも、事前に防水対策をしっかりしておきましょう。